あずまんが大王じゃないよ。
- 作者: 吾妻ひでお
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2005/03/01
- メディア: コミック
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ギャグ漫画家は、何年か続けるとたいていは頭がおかしくなる。病院にいってしまうものもいるし、疲れ果てて消えていくものもいる。いがらしみきおの場合は、まだ頭が本格的におかしくなる前に先手を打って休業したのではないかと思う。
恐ろしいのは、次の第一部第一話、つまり'92年の作品だ。
ぼくは以前これを読んだ時に、吾妻はここまできたのかとぞっとした。イントロダクションと同じような3頭身の絵柄なのだが、その描線に、圧倒されるほどの威力がある。背景もやや描きこみ気味なのだが、それを差し引いても、重く読む側を圧倒する力がある。おそらく、まだ失踪直後で、その重い記憶が筆致を重くしたのだ。入りと抜きのあるペンタッチが、すべてを語っている。
いしかわは、今でもずっと吾妻の事を気にかけていたようだ。
で、超私見を書くと、とり・みきが帯書いたり対談してるせいか「踵切った」って部分で「愛のさかあがり」を思い出す。あと、ななこSOSの(設定パクった別物?)アーケードゲームがあった気がするが、そっちは忘れた。